Debianでのファイルサーバー(AFPサーバー、TimeMachine)をやめて、NAS化することにした。
 それで、いろいろ調べた結果、最終的に、候補に残ったのは、NAS4FreeとOpenmediavaultだった。
 それ以外にも、FreeNASもあったのだが、これは、メモリ要求条件が厳しすぎたので、やめた。あと、企業臭がプンプンしているのも、気に食わなかったので、ボツ。
 NAS4FreeとOpenmediavaultは、似たようなものだが、幾つかの点で、重大な違いがある。まず、NAS4FreeはFreeBSDをベースにしていて、OpenmediavaultはDebianをベースにしている。


NAS4Free > Openmediavault な点
  • USB stickからの起動
  • 自己修復能力のあるZFSがつかえる
  • よって、RAID-Zが組める
  • netatalkのバージョンが、ほぼ最新版


Openmediavault > NAS4Freeな点
  • 勝手知ったるDebian
  • LinuxのFSが使える
  • Linuxのappを実行することが可能


Openmediavaultの問題点

 Openmediavaultは、USB stick(SD card,CF)などをシステムドライブにすることは推奨していない。小さいHDDをあてることを推奨している。というのも、これの中身は、まんまDebianなので、swapとかも使うから。そのかわりメモリ要求はきつくない。

 Openmediavaultをトライしてみてわかったのは、Debianのold stable(Wheezy)がベースになっていること。で、これは、古いというか古すぎる。Debianのユーザーのほとんどは、testingかstableを使っていて、old stableを使っている人は、2%あるかないかだろう。また、コンセプト的にも、Debianのレポジトリ―から、パッケージ取得して、Web UI用のOpenmediavaultのパッケージを追加、という感じだが、old stableのパッケージ更新は、Debian側ではもはやほとんどないだろうから、問題だ。
 netatalkのバージョンも古い2.xxを、Debian/Wheezyのリポジトリーから、取ってきている。netatalkのポーティングは、Debianでは、低調なので、古いrepositoryを使っているOpenmediavaultには、まったく期待できない。
 一番の問題点は、Openmediavaultのシステムドライブの冗長性は、確保されてない。USBバックアップでカスタマイズ部分は、控えがとれるのではあるが。


NAS4Freeの問題点
 NAS4Freeは、比較的FreeBSDへの追従状況はいいが、FreeBSDベースだから、LinuxのFSである、ext3,ext4なんかは、継子扱いだ。UFS(FreeBSDのFS)かZFSを使え、というのがポリシー。
 うちの構成では、現状、メモリ4GB で全然swapは使わないが、swapをバシバシ使う場合は、問題あるかも知れない。swapは、システムドライブに置かれるので。そもそも、耐久性を横に置いておいても、USB stickのswapてのは、そんなに速いもんではなかった筈なので、まともに動作するのか、と思うが。

結論
 うちは、NAS4Freeを選んで運用を始めたが、今の所、問題は起きていない。RAID-Z1のストレージだが、4GBメモリーで、メモリーにも、CPU(4コア)にも、余裕がある状態だ。TimeMachineのイニシャル・バックアップを作るのに時間がかかりすぎてるが。これは、MacとTimeMachineの記録方式の問題だろうと思う。Openmediavaultとでも、メモリーを沢山積めば、事実上、swapを使わずに利用して、NAS4Freeと同じく、USB stickからのboot運用が可能だと思うが、あえてそう言っていないのは、なにかしら問題があるのだろう。