宇宙は、腹立ちの種に満ちている。以下は、新しいDebianをinstallしてからの、その乗務員の苦闘の記録である。
以前の記事で、ファイルサーバー、AFPサーバーは、Debianでやるのをやめて、NAS4Freeに移したことを書いた。だが、以前のDebian serverで持っていたdokuwikiとBugzillaは、NAS4Freeに移すことは出来ないので、どーしても、linux app server的なものが必要だったのだ。
 古いシステムのhddに、それらは載っているので、そのまま、使うこともできたが、なにしろhddが古いので、早晩、ダメになることも、想定しないといけない。そこで、余っている2.5" hdd 2けを使って、システムは、RAID1。データは、NAS4Freeに載せることを計画した。

 Linuxなら、どれも近いシステムなので、ubuntuとかも考えたが、あれは、root loginないし、sudo必須というシステムなので、ボツ。で、再度、Debianにしたのだが、まずは、testing(stretch)を、installしようとした。
 これのnetinstを、USBに焼いて、やったのだが、途中のselect & install packagesで、途中でこける、ミラーサーバーをJP筆頭、US筆頭や台湾にしても、同じあたりで、こける。ちなみに、これは、ナイトリービルドのものではなくて、オフィシャルリリースのstretchでだ。
 そこで、やむなく、stable(jessi) のnetinstで、同じ事をやると、ちゃんとinstallは、いけて、RAID1化したシステムになった。もちろん、パーティション設定は、自動では、こんなところまで、やってくれないので、パーティション設定は、全部マニュアルだ。

 で、一山こえて、次は、dukuwikiとbugzillaだ。dokuwikiは、パッケージの中にあるので、いちおう、これを入れたが、Debianで、ファイル配置などがカスタマイズされているので、使いずらい。これは、削って、入れなおしした方が、いいかもしれない。bugzillaの方は、鼻からパッケージにはないので、ウェブサイトから、ダウンロードして比較的問題なしにいった。

 次のNFSの設定も、スムーズに行った。
 そこで、Xのvideoの設定をやりなおすことにした。というのも、今の設定は、最適ではないですよ、と、ワーニングが出ていたから。
 これは、videoが、Nvidiaなのだが、フリーのnouveauドライバーは、Debianでは、メンテナーが空位になっていて、もはや、メンテナンスされてない。だが、アンチ・コマーシャリズムのDebianでは、バイナリーでしか提供されないNvidiaのドライバーを標準にすることはできない。
 それで、フリーのnouveauドライバーをinstallしてくれたのだが、これがうまくない。kmsがdiabledになっている。

 それで、サーチしたり、あれこれやったが、ラチがあかないので、nouveauドライバーは切ることにした。それでも、話は、すんなりいかない。
 というのも、Nvidiaのバイナリー・ドライバーは、Xの起動中には、installできない。だが、jessi(8.4)から、run levelの考え方は廃止されて、single user modeも無くなった。single user modeの代わりにrecovery modeはあるが、kmsが使えないので、fbのモード切り替えができずに、仮想コンソール画面にならない、という。
 single user modeがなくなって、recovery modeも使えないというのは、限りなく最低に近い実装だと思うが、こういうのを、堂々と出してくるのが、今のdebianの実力という事だろうか。
 それで、しかたないので、lightdmをlightdm.0にし、Xサーバーは、kill -9して、別の端末からssh接続して、Nvidiaのドライバーのinstallはできた。Nvidiaドライバーのinstallは、カーネルソースが必要だったり、gccのinstallも必要なので、全くの初心者には、かなりな無理筋だと思う。
 Debianは、マルチ・アーキテクチャで、抱えているアーキテクチャも多いので、そのこと自体が、個々のパッケージのアップデートされにくい条件になったりしているし、コマーシャル・バイナリー・オブジェクトの扱いも厳しいし、ソースは、オープンかも知れないが、エンド・ユーザー(特にノービス)には、オープンなディストロとは言えないと思う。

 未来と言えば、いまでは、USB stickも大きなものが安価になったので、hddに全部をinstallして、bootというLinuxやWindowsのスタイルそのものが、もはや時代遅れになりつつあると思う。