NX650のFキャリパーOHの過程で、マスターシリンダーがお釈迦になった。
そこで、やむをえず、マスターシリンダーのOHもすることになった。このモデルのマスターシリンダーの口径は、11mmで、ミラーとりつけネジは、10mmである。

 でともあれ、CBR750のマスターシリンダーOH用に発注した314円のサークリッププライヤーが、香港から、到着したので、まずは、サークリップを外した。314円のプライヤーで充分である。(ダイソーでは、税抜で700円するらしい!)

circlip-plier

 普通なら、これで、シリンダーに入っている中身の一式が、全部、引っ張り出せるはずなんだが、抜けない。で、CRC556を吹いてからウォーターパイプ・プライヤーで、引っ張っても抜けない。しょうがないので、出口に、盲栓をして、フルードをポンプしても抜けない。出口から、エアをかけても抜けない。
 しょうがないので、リザーバーに蓋して、ホースで、もうひとつのマスターシリンダーをつないで、エア抜きして、油圧をかけたが、リザーバーの蓋から、液がにじみ漏れてきて、シリンダーに蓋をしているリングがはずれない。
 煮てもだめだった。6角ソケっての深いやつをあてて、ハンマーで、どついてもダメだった。たぶん、反対側は、このリングを受けるために、段がついているのだろう。
 残る手段は、ドリルで、穴をあけて、破壊することだが、あまり、アクセスは、よくないし、ドリルは、電動のハンドドリルなので、リスク・ベネフィットを考慮した結果、このオリジナルのマスターシリンダーを活かす方法は、あきらめた。だって、リペアキットは、おそらく、2200円以上するし、Yオクには、ましな、マスターシリンダーは、ごろごろしているので。
 ということで、他機種流用の中古マスタシリンダーを、載せるという事になった。