iPhone Xでは、画面の上側には、表示領域でない凹みが中央部にできて、下側には、操作部を意味するダークグレーの横線が引かれることになった。
これまでは、すべてのiOSデバイスは、縦横比や画素数のバリエーションは多々あれど、すべて矩形であった。iPhone Xでは、四隅もラウンドコーナーだ。

 でアップルでは、これらの領域を避けるために、ViewにSafeAreaLayoutGuideというプロパティを設けて、回避するということにしたのだが。SafeAreaLayoutGuideは、iPhone Xの場合、上下や四隅だけでなく、左右にもマージンを儲けている。というのも、iPhone Xは、スクリーンが凸面なので、左右のエッジを外しているため。
 もちろん、SafeAreaLayoutGuideは、iOS11でできたプロパティだから、iOS10以前では、参照できない。
 ちなみに、TopLayoutGuide,BottomLayoutGuideというのが、iOS7で、iOS6 AppのiOS7への移行の為にUIViewControllerに導入されたが、これは、iOS11では、廃止となった。参照はできるようだが、効果はなくなってるみたいだ。

 多くのAppは、iOS11オンリーサポートなんて事はやらなくて、iOS9以上をサポートとかをうたいだろうから、悩ましい話である。こういった場合、両方で、画面崩れが起きないか、テストする必要がある。

 上側の凹み、四隅のラウンドなど、今回のスクリーン形状のデザインチョイスは、あんまりよくなかったんではないだろうか。矩形で、フルスクリーンの方が、ソフト互換性でもcoolさでも、よかったと思う。その場合フロントカメラをどうするかが、あるけれど。

PS
なお、iPhone Xは、リリースされていないHWなので、Appの記述に、'iPhone X'という記述があると、メタデータ不良で、rejectされる。