AMTRAK乗車記
列車の選択
今回、NYC-DCの旅で、始めて、Amtrakに乗った。乗車区間は、Newark – DCである。この間の距離は、おおよそ200マイルである。主な旅客用サービスとしては、Acela Expressというのと、Northeast Regional という2つの列車がある。Acela Expressの方が高くて速いのだが、Northeast Regionalとの差は、微妙である。
| hours | First/business/Coach |
Acela Express | 2h32m | 237/135/- |
NE Regional | 3h07m | - /108/76 |
*値段は、早期購入と時間帯によって変わります。
Acela Expressだけ、WiFiがつかえる。
たったの35分の短縮効果とWiFiだけで、$59はだしがたかったので、RegionalのCoachのチケットを買いました。ちなみに、どちらの列車でも、すべてのシートは指定席である。
チケットの購入
チケットの購入は、Amtrakのwebsiteで問題なくできる。決済はクレジットカードになる。このときに、バーコード付きのシートが、オンライン上とメールで送られてくるので、これをプリントして持参する。これは、チケットその物ではないので、これで乗車はできない。駅に、エアラインスタイルのチケット販売機があるが、これは、ペーパーに印刷されたバーコードを読めるので、これを、指示されたところに挿入する。そうすると、チケットが出てくる。チケットは、エアラインチケット形状である。RegionalのCoachでは、チケットにも、シートの番号は、打たれていない。すなわち、あいているCoachの席に座りなさい、ということ。(日本の自由席とにているが、日本の自由席は、販売数の上限を切ってないが、Amtrakの場合は、シートの数で上限を切っている)。
乗車および乗車後
エアラインの場合は、バッゲージチェックインとセキュリティチェックがある。Amtrakの場合、2つまでは、持ち込みができて、それらは、ノーチェックである。チェックドバッゲージの場合は、30分前に渡すことが必要。
RegionalのCoachでは、電源タップはある。WiFiはない。席のレッグスペース、バゲッジスペースともに十分である。
NYC-DC間は、全線で複線電化であり、そもそも、旅客サービスで使われる駅は少なく、停車駅数が少ないので、Regionalにしろ、Acela Expressにしろ、JRの在来線特急に近い存在だ。ただ、Amtrakは軌道が標準軌なので、車幅は広い。
飛行機との比較
Amtrakの駅は、NYCの中心部にあるが、フライトの場合は、NYCでは、いずれも、周辺部であり、NYCへ出るには、最低でも30分はみないといけない。DCでは、フライトは、レーガンナショナル空港は便利なところにあるが、ダレス空港およびバルチモア空港は、DCの周辺部だ。レーガンナショナル空港のフライトは、ダレス空港にくらべると割高で取りにくい傾向がある。
それに加えて、Amtrakの価格は、かなり低めに抑えてられているので、飛行機を選ぶ理由は、かなり低くなっていると思う。特に、1ヶ月近い前の購入の場合、飛行機ではないような値段で出ているので、その格差は、いっそう広がる。
JRとの比較
NYC-DC間の距離は、だいたい、東京ー名古屋にちかいが、ひかり・こだまの場合、10380円だ。ということは、だいたい$128で、所要時間は101分だ。ただ、JRの場合は、これより安いオプションは、快速の乗り継ぎしかなく、6080円($75)で、所要時間は、380分(一例)だ。JRでも、もっと、安くて速いオプションがあると望ましいのだが。。。。
結論
NYC-DCの間のトラベルは、Amtrakが座れて、環境もいい。今、オバマ政権の経済刺激策の一つとして、高速鉄道建設計画は、進行中だが、NYC-DCは、カリフォルニアの計画とならんで、もっとも実現性が高い路線の一つだ。NYC-DC間は、ほとんど平地で、用地もNYC側を除けば問題ないので、建設についての障壁は、高くないと思われる。
11/22 追記
あとで、DC->NYCのフライトを使ったのだが、やはり、セキュリティチェックとか、ボーディングに、リードタイムがいるなど、DC-NYC間の移動は、飛行機よりAMTRAKの方が良い。飛行機では、フライトの正味時間は、55分ほど。今の状態でも、AMTRAKを選びたいが、将来、新幹線レベルの速さになると、おそらく、飛行機は、太刀打ちできなくなってなくなるのではないだろうか。