監督:シドニー・ポラック220px-Interpreterthe
脚本:チャールズ・ランドルフ
出演:ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャスリン・キーナー
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
評点(5点満点):3star


ストーリー(の前フリ)
 シルビア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、US生まれのUS市民だが、幼いころから、両親とともに、アフリカのマトボという国で育ち、2重国籍である。マトボは、長い内戦のあと、ズワニ博士が政権を掌握したが、それは、新たな長期独裁政治と内戦の始まりだった。シルビアが、12歳のときに、両親は、政府軍の仕掛けた地雷にかかり死んでしまう。やがって、彼女は、ニューヨークの国連で、通訳として働き始める。彼女は、マトボで育ったので、その国のKuという言語ができるのだった。
 ある日、彼女は、Kuで話される、ズワニ大統領の暗殺の企てらしい会話を聞いてしまう。ちょうどそのころ安全保障理事会では、マトボでの虐殺について、ハーグの国際刑事法廷(ICC)へ、ズワニ大統領を告発すべきか、議論がなされていた。ズワニ大統領は、その不当性を訴えるために、2週間後に、国連総会で演説する予定になっていた。
 シルビアからの国連事務局への通報をうけて、USシークレットサービスのトビン・ケラー(ショーン・ペン)とドット・ウッズ(キャスリン・キーナー)が、調査のためにやってくる。彼らは、シルビアの保護ではなくて、ズワニ大統領の 保護のためにやってきたのだった。。。。。


コメント
 この映画は、ジンバブエのロバート・ムガベ大統領をモチーフにしていると言われている。また、NYCの実際の国連本部が、撮影に使われた初めての映画となった。(それまでは、歴代の事務総長が許可しなかった。)
 筋としては、最後までは、いいのだが、最後が物足りない。ズワニ大統領は、ICCに送致されました。というアナウンスのあと、シルビアとトビン・ケラーの最後のシーンがあるんだが。。。
 この映画も、例によって、別のエンディングがあるんだが、エンディングを複数作ったら、いいってもんではない。別のエンディングの方は、さらに論理性が欠けると思う。

 複雑な過去をもつ、シルビアとトビン。それに、国連を舞台とした暗殺計画と、中身はつまっているんだが、いまひとつ、話の展開に、丁寧さ、緻密さに欠けると思う。

結論
 舞台設定はいいのだが、脚本に問題あり。ニコール・キッドマンとショーン・ペンのエンディングが、観客をうならせるようなものではない。


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